Appleイベント “ArmチップMac” 現る!!
あいさつ
あいさつなんていりません。さぁ、Apple event < One more thing. > 振り返っていきましょう!!
新技術・新開発
〇 ArmチップーM1チップー
みなさんついに発表されましたね。AppleのArmチップ。
Armとは何かご存じない方もいるかもしれないので、簡単にご説明します。Armとはスマホやタブレットに搭載されているCPUの種類の一つです。多くの場合、GPUも統合されて1つのチップとして使われていますね。
Armの良いところは電力消費量が少ないため、端末の電池持ちが良くなること。発熱が少ないためファンレス化しやすく、筐体も薄くできる。そして比較的安価に製造できる。
なんと夢のようなチップなのでしょうか。しかし、今までにArmチップを搭載したPCはSurfaceProXのみでした。しかも、とても高価で対応アプリも限られる状態。
なぜ、素晴らしいチップをPCに搭載できないのか。そこには問題点があるからです。
細かく見ればいくつもありますが、代表的なものとしては“互換性”における障害です。PCとスマホやタブレットはOSも違うしアプリも根本からして異なってくる。そうすると、PCで動いていたアプリをArmで動かそうとしてもそもそも起動しなかったり重かったり。そんな壁があったわけです。Appleだけでなく様々な企業がこの壁を壊すことに努力したはずですが、なかなか達成できずにいました。
そんな大きな壁を初めて盛大に破ったのがAppleとなったわけです。
そんなArmチップの名前は“M1”チップ。
プロセスは5nm。
新しいMacOS-BigSur-との最適化が図られていて、圧倒的なスリープからの起動速度、Javascriptアプリの動作の速さ、セキュリティ性の高さを誇るといいます。
また、今までのMacからの移行も難なくできるとか。
また、Rosetta2なるもののお陰で今までIntelMacで使っていた“Fusion360”や“ゲーム”も難なく移行して操作させることができるという。
実はリークの段階では、CADソフトであるFusion360は「安定した動作が保証されないのでは?」なんてことを思っていましたが、いい意味でそんなことはなかったです。Arm第一号なのにしっかりと対応しています。正直度肝を抜かされましたね。さすがApple。
レンダリングやクリエイターソフトなど今までのPC用CPUが独占してきた分野の処理も、今までよりも圧倒的に早くこなせるという。こちらも、Armには未だ...なんて思っていましたが、どうやらこなせるようですね。この時点で、もう欲しい(笑)。
Armチップ搭載製品発表!
〇 MacBook Air
もっともポピュラーなMacデバイス。
薄くて軽くてお値打ちなAirでもM1チップによりとんでもない処理の速さを誇るという。
グラフィック処理においては今までのMbAirの5倍。CPU性能は同じ価格帯の他のPCの3倍も早く、クリエイターソフトの書き出しも何倍も早いという。SSDの速度も従来の2倍速くなったらしい。
なんでもかんでも何倍にもなりすぎです。これは恐ろしいパソコンがやってきたなと。
ちなみに、RAMは“ユニファイドメモリ”なるものに名前が変えられていますね。
動画視聴で18hもち、webブラウジングでも15hもつといいます。これに関してはもっといくのでは?と期待していただけにちょっとショック。現行のPCでも実測でそれだけの電池持ちを誇るものはありますからね。
ウェブカメラの強化。TouchIDの搭載。ファンレス機構。USB4対応のThunderboltを2つ搭載。ここは妥当といえるものではあるので割愛します。というか発表会でもそこまで語られませんでした。
値段は999ドルから。今までと変わらない値段ではありますが、今まではcorei3からこの値段でのスタートだったので、M1チップはcorei3よりも圧倒的に早いことは保証されているのでむしろめっちゃ安いです。
買いましょう。
モデルの差別化はGPUのコア数で図られましたね。
〇 Mac Mini
4コアから8コアにコア数が増加することで従来の3倍処理が早くなり、GPUのグラフィック処理も6倍速くなったという。一般に売られているデスクトップPCの10分の1の大きさで5倍の性能を誇るらしい(笑)。
6KのXDRディスプレイと接続可能である。
価格は699ドルから。従来モデルから100ドルの値引きとなっている。お得なのかもしれないけど、MacMiniってそもそも(ブツブツ...)
〇 MacBook Pro
Proにもやってきましたね。Arm、いや、M1チップ。文字通りプロ向けのパソコンにも革新がやってきました。
CPUの性能は2.8倍速くなり、アプリ開発における構築においても圧倒的に早くなっている。
同じクラスのWindowsPCと比べ、3倍速いという(多分これは無い)。というのも従来のPCは消費電力は大きいがその分性能は段違いなのでM1チップといえどもハイエンドwindowsラップトップには勝てないと思うからですね。残念ながら。
ただ、ここでいう同じクラスというものがCPUやGPU及び値段のことではなく、筐体サイズと重量のことであれば確かにうなずけるものではありますね。
バッテリー持ちも進化した。マイクやウェブカムもアップグレードされた。ここは順当進化。
USB4対応のThunderboltを2つ搭載。重量は1.4kg。
Mac Book pro13とMac Book Air の性能差が気になるところですが、スペックシート上は変わらないです。しかし、実際は電池持ちや排熱を考慮してクロックなどがそこはかとなく調整はされているでしょう。
なので、より高い性能、より美しいディスプレイや品質のいいマイク・スピーカーが欲しい人はPro13の方がよいかと。
値段は1299ドルから。
ちなみに、Intel版もcorei5のものであれば未だ健在でした。(買う人いるのかな)
発表会の進行の振り返りとまとめ
発表会ではまず初めに、今年の振り返りが行われました。今年はAppleに驚かされることばかりで楽しいAppleイベント満載でしたね。自分は今回のArmMacがなんだかんだ言って一番の楽しみでした。
MacBookAirはコスパ抜群といえるものになりましたね。モビリティ性能と処理性能とバッテリーというすべてを網羅したラップトップとなりました。
Appleは今後2年でArmに全Macを移行させる計画のようです。やはり、ハイエンドデバイスをArm化するのはまだまだかかりそうですね。
冒頭でも書いた通り、互換性やそもそもの性能面で今までのパソコンのCPUやGPUにはまだ到底及ばないという訳です。しかし、プレゼンターも言っていた通り各所に対して最高のスタートとなったのは確かではないでしょうか。
封筒からPCが出てくる驚きを与えてくれたAppleが今度は、CPUを根本から変えてPCのシリコンすら自社製品化するという驚きを見せつけてくれました。今後はArm化のブラッシュアップに励んでいただけることでしょう。果たして次の革新は、、、
今回の発表でもAppleはエコについて語っていました。大手企業のエコ推進の第一人者となっていきたいようですね。それが不便な方向に傾かなければいいのですが。
今回発表された新型製品。予約開始は日本時間11月11日の発表会後。手元に届くのは1月17日となっています。
今回はMacの発表のみで終わりました。でも、見た側としては十分おなか一杯になった発表でした(笑)。ありがとう、Tim。ありがとう、Apple。
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